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新潟市にて、野良猫や地域猫などの飼い主のいない猫たちの不妊手術に協力している病院です。

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子猫の人工哺乳についてのあれこれ🍼

子猫シーズン到来〜💦結構必死に不妊手術はしてきましたが、さすが恐るべし猫たち、あちこちで産まれてます😱産まれたらもう助けるっきゃない❗️最近お問い合わせが増えている人工哺乳に関して、基礎的なことを書かせていただきます📝【置き去り子猫を拾ったらまずやること】子猫を拾ってまずやるべきことは、とにかく保温です🌞体温の冷えやすい子猫、発見時は低体温になっていることが多いです🥶体が濡れていれば乾かし(至近距離のドライヤーは火傷注意!)、毛布などに包み、とにかく暖かくしてあげてください💦子猫の正常体温は人の体温より高めなので、触って暖かくなければ急いで保温してください❗️(子猫は体温調整できないので、暖めすぎにも要注意🥵ホッカイロなどを使用する際は半面のみにし、子猫が逃げられるスペースを作ってください💦)そして病院が開いている時間であれば、元気そうでも出来ればすぐに動物病院へ🏃‍♂️💨【その子猫、何歳?】大体の年齢判定の目安はこのとおり👇・へその緒がついてる:生後3日以内・目が開いていない:生後7〜10日以内・耳の穴が閉じている:生後14日以内・自分で歩き回れる:生後約2-3週以降・前歯が生えはじめる:生後約3週以降・牙も奥歯も生えそろう:生後約4-6週子猫の年齢によって、本来の体重はいくつべあるべきなのか、ミルクと離乳食どちらを与えるべきか等々、考えるべきことが変わります👶【体重はいくつあるべき?】生まれたての子猫は約100g👶80g以下だと未熟児の可能性、子育てには細心の注意が必要です💦その後1日あたり約10gずつ体重増加し、生後1ヶ月で約500g、2・3ヶ月で1kgに達します🙌子猫は毎日体重を測って記録し、体重が増えない場合は元気でも病院へ🚑【ご飯は何を与える?】歯が生える生後1ヶ月くらいまではミルクが必要🍼与える量と間隔は以下を目安にしてください💡・生まれたて〜生後1週間1回5-7cc、2-3時間おき(もちろん夜中も❗️かなり睡眠不足になります😪)・生後1〜2週間1回約10cc、4時間おき・生後3週間〜1ヶ月1回10-20cc、6時間おき(ここまで育つと寝れるようになります🎉)生後1ヶ月〜1ヶ月半ほどで離乳食に移行し、生後2ヶ月にはキャットフードが主食となります🍚【人工哺乳の仕方】必ず猫用ミルクを与えてください、牛乳は下痢をするのでNG🙅‍♀️また子猫の主食となるミルクと、成猫のおやつとして販売されているミルクがあるので、表示をよく読んでください⚠️ミルクは哺乳瓶もしくはシリンジで飲ませます🍼シリンジは使い捨てできて衛生的ですが、誤嚥に注意です💦哺乳瓶は使用前に煮沸消毒して衛生的に扱い、ミルクは表示どおりに作ってその都度使い捨てにしてください✨またミルクを飲ませる際は、必ず体勢はうつ伏せで❗️人の赤ちゃんは仰向けで飲ませますが、子猫はうつ伏せで飲ませてください🙇‍♀️哺乳の際に一番大事なのは、温度だと私は思っています🌡冷えたミルクはすぐさま下痢につながります😨「人肌くらい」と書いてある資料が多いですが、個人的にはもう少しあたたかめ、お風呂くらいの温度で与えています🛁大きめのマグカップなどにお湯を入れて、哺乳瓶を湯煎しながらミルクが冷えないよう注意してください🍵歯が生えはじめる生後1ヶ月くらいだと、哺乳瓶の先を噛みちぎられるので要注意🦷【排泄について】子猫は、生後1ヶ月くらいまでは自力でうまく排泄が出来ず、人の手でサポートが必要です🚽清潔なティッシュやガーゼなどをぬるま湯で少し湿らせ、陰部や肛門の周囲を優しくトントンと刺激してください💡子猫の皮膚はとっても薄くてデリケート、ゴシゴシこするのは厳禁です🙅‍♀️私は人工哺乳の際は、排泄させる→体重測定と記録→哺乳の順でルーティンにしています🌟食事がミルクのみの頃は、やや黄色めの軟便が正常で、コロっとした便はあまり出ませんが、下痢でなければ大丈夫です💩子猫はとにかく下痢しやすいので要注意⚠️下痢が悪化すると脱水や低血糖でかなり弱ってしまうので早めの病院へ🚨特に離乳期は下痢がとっても多いです、離乳食で下痢するなら無理せずミルクに戻してOKです🙆‍♀️【こんな時はすぐ病院へ!】①元気や食欲がない②元気はあっても体重が増えない、または減る③吐きや下痢④体が冷たい 体力のない子猫は急変も早いので、異変を感じたら待たずに病院へ行ってください😿【その他に気をつけること】・室温は25-30度にし、とにかく暖かくしてください🌞よくホッカイロやホットマットのみで保温する方がいますが、床が暖かくても空気が寒ければ風邪を引きます😷室温を上げて、部屋を暖かく保ってください🙇‍♀️・この時期離乳する子猫も多いでしょうが、暑い時期の離乳食(ウエットフード)放置には気をつけてください❗️腐ります💦・子猫も野良猫、いろんな感染症を持っている可能性が高いです😅きちんと動物病院で検査やワクチン接種を受け、先住猫とは1-2週間隔離すべきです⚠️

ふゆちゃんのこと

以前のブログ記事にも書かせていただきましたが…ご存知のとおり、当院は飼い主のいない猫に対し、不妊手術を格安で実施している病院です。「なぜ安いのか?」「こんなに安くて良いのか?」と聞かれる際は、私の答えはいつも同じ。「人手も設備も無いため、安いだけです。その分、通常の一般病院様での手術に比べ、リスクは高くなってしまいます。」では、このリスクとは具体的にはどれほどのものなんでしょうか。一般動物病院での手術の麻酔リスクは、だいたい1000分の1かそれ以下とされています。この中には不妊手術以外の難しい手術の麻酔も含まれるので、「不妊手術のみに関する麻酔リスク」と限定すると、おそらくもっと低い確率になると思います。一方で TNR病院ではと言うと、TNRに関する死亡事故や死亡率に関する報告は少なく、また各病院の設備や手術手技にバラツキがあるので一概には言えませんが、だいたい300〜500分の1くらいの死亡率かと思います。(論文によっては、TNR病院の獣医師は不妊手術に慣れているので、死亡率はさらに少ないとしているものもありますが。)当院も1年ちょい経ってみて、だいたいこの範囲内かなという感じです。先日当院にいらっしゃった子猫さんが、残念ながら麻酔後に呼吸が止まり、お亡くなりになりました。我が家で保護している子猫兄弟の最後の1匹、「ふゆちゃん」と仮名の決まっていたと男の子です。今まで亡くなった子たちは、元の状態が悪かったり横隔膜ヘルニアがあったりと、何かしらの素因を抱えた子がほとんどでした。リスクが高いと説明しているとはいえ、もともと元気そうで何もないような子が亡くなるのは稀です。ふゆちゃんも、他の兄弟たちと一緒に我が家で保護する予定だったのに、ごめんね。自分への戒めの気持ちも込めて、起こった出来事をここに書き記しておきます。