病院紹介
当院は、野良猫や地域猫の不妊手術を専門とした動物病院です。
飼い主のいる動物の一般診療は行なっておりません。
ご了承くださいませ。
診療内容
【不妊手術】
オス:両側の精巣を摘出します
メス:卵巣摘出術(卵摘)もしくは子宮卵巣摘出術(全摘)を子宮の状態により使い分けて行います。
※卵摘と全摘について
卵巣のみ摘出する卵摘は、傷が小さく出血が少ない・手術時間が早く済むのがメリットですが、子宮蓄膿症などの子宮の病気が後々発生する可能性があります。また、卵巣の一部が残っていると再生するリスクがあります。
卵巣と子宮を両方摘出する全摘は、子宮も取り出すので傷は卵摘よりも大きくなりますが、子宮疾患や再妊娠のリスクを無くせます。どちらの方法にも、メリットとデメリットがあります。
海外のデータでは、若い猫で卵巣のみ摘出するとその後子宮も退縮するとのデータがあり、後々子宮疾患を起こす確率は極めて低いそうです。
そのため当院では、若く健康な猫は卵摘、子宮に異常があったり高齢であれば全摘と、猫の状態によって使い分けています。
《耳カットについて》
不妊手術が済んでいることの印として、耳先をV字にカットします。麻酔をかけている間に処置を行うため、痛みはありません。
また、不妊手術時にノミダニ駆除薬を塗布させていただきます。
※耳カットの例
オスは右耳、メスは左耳の先をV字にカットします。
(写真の猫さんは右耳の先が切れているのでオスです)
【ワクチン接種】
当院では、不妊手術時のワクチン接種を推奨しております。
本来であれば体に負担のかかる手術とワクチン接種は分けて行うのが理想的ですが、野良猫の場合は再度の捕獲が難しい場合が多く、現実的ではありません。
個体差はありますが、一度のワクチン接種で何年も免疫を取得できるというデータもあり、たとえ一度きりの接種であっても猫さんの体を守ってくれる可能性が高いため、当院では積極的にワクチン接種を行なっております。
※慣れている猫さんなど再度の来院が可能な場合は、手術日と分けてのワクチン接種(手術日より2週間前)を推奨します。
【血液検査】
エイズ・白血病のウイルス検査を行っております。
また、外注検査にて一般血液検査の実施も可能です。(時間がかかるため、体調が悪いなどの場合は一般病院様での検査を勧めます)
※エイズ・白血病検査について
生後半年齢以下の子猫では、母猫よりもらった免疫抗体の影響により、結果が正しく出ないことがあります。そのため、生後半年を越した時に再検査をオススメしています。
また、直前までお外に出ていた猫では、潜伏期間のために正しく結果が出ないことがあります。その際も、1-2ヶ月後の再検査をオススメしております。
【治療】
点滴や抗生剤投与などの簡易的な治療は、実施が可能です。
<院長紹介>
黒澤理紗
・福井県出身
・2013年
北海道大学獣医学部卒業
・2013~2017年
東京都の動物病院に勤務しつつ野良猫不妊手術専門病院に通う
愛護団体とともに猫の捕獲や譲渡を実施
・2017年
夫の転勤のため新潟県に移住、当院を開院