FIP と向き合う✊

年末から、難病である猫伝染性腹膜炎(FIP )の治療を始めた保護猫がいます。

生後6ヶ月で猫エイズ陽性の三毛猫、たまちゃんです。

彼女は、バイト先の病院に不妊手術のため来院した風邪引きの野良猫で、
人懐っこく可愛いのですがエイズ陽性のためリリースということになったので、私が保護することにしました💦

昨年春、我が家からFIP のために天国へ旅立った保護猫がいました。
茶トラで同じく生後半年の女の子、すずめちゃん。
新薬での治療を検討していましたが、悪化が早く、
FIP の検査結果が返ってくる前に亡くなりました。
具合が悪いかな?と思ったわずか3日後のことでした…。

警戒心が強く触れない子でしたが、弱っていたせいか、
亡くなる前日に最初で最後、膝の上でゴロゴロ言ってくれたのが忘れられません。


今回のたまの診断は、FIP ドライタイプ。

比較的診断がつきづらいタイプで、初期症状が顕著でなく迷いましたが、
すずめのことが頭をよぎり、初期の時点でFIPに関する検査に出すことで間に合いました。

また、すずめの時にFIPや新薬についての情報を仕入れたおかげで、
今回は迷いなくスムーズに新薬での治療を開始することができました。


たまは人懐っこく可愛くて、
今まで何度もお声がかかりお見合いもしましたが、
タイミングが合わず、なぜかここまで譲渡されず残っていた子でした。

きっとこのために、この治療のために、神様が残しておいてくれたんだと心から感謝しています。

薬が効いて徐々に食欲が戻り、
まだ全快ではないですが元気になりつつあるたまちゃん。

新薬の存在に心から感謝します❣️


ただ、新しいお薬なので長期的なデータに乏しいこと、FIV陽性であることの影響などがまだわからないこと等より、
たまは一旦譲渡対象から外すこととしました。

治療を終えて元気になった後、彼女にとってのベストを探りたいと思います。

我が家は新潟出張のために定期的な長期留守があるため、きちんとした投薬が難しく、
たまは現在「ペットのお宿ちえのわ」さんでお世話になっています。

関わってくださるスタッフの皆様に、感謝し尽くせません。

色々と苦労の多い昨今ですが、
きっと2021年は明るい年になるかな、なるよね。
たま、生きるよ。

世の中が大変な情勢となっておりますが、
どうか一日も早く平穏な日々が戻りますように🙏

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当院は、野良猫や地域猫の不妊手術を専門とした動物病院です。 新潟市にて開院しており、野良猫問題の解決や殺処分数減少に取り組んでいます。 一般の飼い犬・飼い猫さんはお受けできませんので、ご了承くださいませ。

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